ADHDとして死なないための遺書

死んでないだけで生きてもいない。そんなところから立ち直れたら、これは遺書ではなく偉人伝になる。

障害のせいなんかじゃない

2月に就職しました。

11月に簿記3級を奇跡的に合格したので、

職業訓練で研修に行った先へ、そのまま残留という形で。

 

3月7日で退職しました。

でもこれは、障害のせいじゃないと、ようやく結論に至ったので、これを書きます。

 

きっかけは10月の末に。

「研修先に履歴書を提出したら、そこが求人してるらしいから、

研修前に面接って形で行ってみたらどうか」

職業訓練校から提案がありました。

 

求人票がなかったので、どんな内容なのか、直接やり取りしてきた方がいいでしょう。

という職業訓練校からの判断だったので、

まだ簿記3級が受かるかどうかもわからないまま、

簿記必須の職場へ。

 

私はそして2月には2級を受ける、もし3級落ちたらどのみち受けなおさなければならないので、

2月にすぐ働くのは難しいかもしれない。

向こうはアルバイトという形になってもいいから、人手が欲しい。

とりあえず研修に来てから、うちに合うようなら考えてほしい。

 

そのようなやりとりでした。

結局求人票は出てこず、口頭で基本給15万と見込み残業代1万と、

あとは資格給で1万ずつ加算・・・

などという説明が合った程度。

 

ちなみにそのときオフィスを見せてもらったら、

汚い。

乱雑に積み上げられる書類。床にもデスクにも。

こんなん、前職が外資系生保の私からしたら、営業停止になってもおかしくないぞ。って。

大事な帳簿は鍵のついた所にしまわなくて、この事務所だいじょうぶなんかな?(いやだめだと思うwwwwwww)

 

そんな第一印象だったので、

完全に見下しにかかってました。

「これは私よりひどいADHD持ちがいるだろう。

なら私でも大丈夫だ」

 

なので、できれば行きたくない(また営業の仕事もあるから)

と、もだもだしつつも、結局家が近いことと、

周りが「キャリアにはつながるから賛成」と家族からも訓練校からも言われて、

入社へ。

 

・・・ここからは思い出すと、まだ頭痛がします。

また適応障害と診断されました。

とりあえず、

「一番信頼を寄せていた所長に3月になっても雇用契約書を渡さなかったのでくれって言ったら、逆上されて最後にとんでもないパワハラを言ってきた(こっちには社労士も弁護士も知り合いがいるから落ち度はない、二度とこの業界に居られなくしてやるetc…)」

としておきます。

 

ここから本題。

 

じゃあ辞める原因になったのは、障害のせいなのか、

自分に落ち度があって改善しなければいけないのか、

はたまた向こうが雇用契約書をよこさなかったから悪いのか。

 

いやどう考えても後者なんですけど。法的には。

色々そういう労働相談の電話したらそう言われて、

パワハラでも訴えられるから、とかいろいろ相談したんですけど、

思い出すだけで頭痛。考えるだけで頭痛。

なので、もう戦う気力はなかったので。素直に退職届書きました。

 

でもどうしても腑に落ちませんでした。

本当は前者=自分が悪いんじゃないかって。

自分としても居辛さを感じていて、

なんだろう・・・、こんなに人間関係ってギスギスするもんかな。って。

今までいたどの職場でも、おばちゃんたちには好かれる方だったし、

なんならいまだに連絡とったりする関係が続いてる。

なのに、ここの人たちだけ、私に嫌な顔する。

 

うーん。。。

考えて、

一つは

「唯一のイケメン(元美容師)が指導係で仲良かったことに嫉妬した」

もう一つは

「時期が時期で忙しかったから、八つ当たりされた」

 

これ、両方とも正解だと思うんです。

だから太刀打ちしようがなかったじゃないか。そう結論付ければいいんですけど、

それも腑に落ちなかったんです。

 

ようやく気付いたのは、

「前の職場は全部、高校生の時に母親死んだ」って言ってた。

今回、言う暇もなく退職。

 

これ。これですよ。

女はいくつになっても若い女に嫉妬する。

でも、「こんな若いうちから苦労して・・・」っていう同情フィルター一枚で、

驚くほどにみなさん良くしてくれました。

 

いや、こんな下心ありきで言うのもおかしいと思うんですけど、

でも少なくとも、少し自分が「常識無い」とか「制服が乱れてる」とか、

そういう障害の部分が出たとしても、

「私が代わりにお母さんになってあげなきゃ」みたいな感じで指摘してくれるので、

口調もお母さんみたいだったし、

なんならほんとに自分が飢えてる母性を与えてもらえて、

ほんとにうれしかったんです。

 

理屈っぽいのは、父が教師で、

母親が病に伏せった中学生のころから厳しくなったせい。とか。

父と兄との男家族だったので、すこしガサツなところがある。とか。

(姉は県外の大学へ行ったので)

思春期×父親が厳しい×母親の死=ぐれる、ひきこもる。

 

「そりゃあそうなるよ。かわいそうに。辛かったでしょう。」

みんな口々にそう言います。

 

でも、それでよかったんです。

障害の隠れ蓑になってくれてたんです。お母さんが。ずっと。今まで。

 

そう思ったら、ようやく腑に落ちました。

とてもきれいな形。

これこれ。

 

障害をいいづらいなら、言いやすい母親死んだを言っておこう。

相手に伝わりやすさ、理解しやすさは、母親死んだの方が確実に効果がある。

(女性の場合は特に)

 

あと、理屈っぽいけど素直でちょろいことも早めに言おうw

「根拠は?」とかってすぐに聞くけど、

求めてる回答はすごく簡単だから。

根拠そのものがほしいわけじゃなくて、

根拠がないと不安なだけ。

安心させてくれれば、なんだっていい。

(とんちみたいw我ながらめんどくせえw)

 

誰か「あなたなら大丈夫」

私「根拠は?」

 

正解:「私が言うから間違いない」

   「そんなの大丈夫じゃなかったときに反省すればいいじゃん」

   「やってみてだめならあなたのせいじゃないから」

   「不安になることないよwだいじょぶだいじょぶw(軽く受け流す)」

 

こういう感じでw

全然根拠になってないけど、これ、

私全部「そっかーwwwなら大丈夫ww」って思います。

 

こういうの取扱い説明書みたいにして履歴書で提出出来たらいいのに。

履歴書提出じゃなくて取説提出が義務化したらいいのに。

NGワードとか地雷とか、無駄なトラブル起こさなくて済むじゃん。

なんなら名刺に書いとけレベル。

 

私を理解してもらうための、重要なワードは「ADHD」なんかじゃなかった。

たぶんこれからも。そうだと思う。

自分が母親になるまでは。